なお「ふんふんふんふんふ~ん♪ふふふ~ふん♪」
夜も明けたばかりの朝5時半頃、なおは鼻歌を歌いながフライパンを片手に料理を作っていた。
そこに用を足す為にで起きてきた弟のけいたが台所にやってきた。
そこに用を足す為にで起きてきた弟のけいたが台所にやってきた。
けいた「あれ?姉ちゃん、いつもより機嫌良いね」
なお「あ、けいた・・・そうかな?機嫌良いように見える?」
なお「あ、けいた・・・そうかな?機嫌良いように見える?」
そう、なおが朝早くに起きて弟達の弁当を作るのはいつもの事だが、
今日は鼻歌まで歌って楽しそうに料理をしているのだ。
けいたは何かを察して面白そうに笑う。
今日は鼻歌まで歌って楽しそうに料理をしているのだ。
けいたは何かを察して面白そうに笑う。
けいた「もしかして、彼氏の為に作ってるの?姉ちゃん彼氏できたの?」
なお「な・・・ななな!何言ってんの!友達が食べるお弁当よ!
あんたまだ小学生でしょ!?小学生が彼氏彼女とか言ってるんじゃないの!このおませ!」
けいた「反応わかり易すぎるよ姉ちゃん・・・じゃあもう1回寝るから」
なお「な・・・ななな!何言ってんの!友達が食べるお弁当よ!
あんたまだ小学生でしょ!?小学生が彼氏彼女とか言ってるんじゃないの!このおませ!」
けいた「反応わかり易すぎるよ姉ちゃん・・・じゃあもう1回寝るから」
けいたの言う通り、顔を真っ赤にして否定するなおの言動は照れているのがバレバレだった。
弟が寝室に戻ったのを見届けると再びフライパンに目を戻し、微笑んだ。
弟が寝室に戻ったのを見届けると再びフライパンに目を戻し、微笑んだ。
なお「(リョウガ・・・喜んでくれるかなぁ)」
午前の授業が終わって昼食の時間になった七色ヶ丘中学校。
今日もリョウガとなおは中庭で待ち合わせをして一緒に昼食を食べる。
リョウガは中庭にやってくると、なおはいるが、いつもは1番最初に来ているれいかがいない事に気付いた。
今日もリョウガとなおは中庭で待ち合わせをして一緒に昼食を食べる。
リョウガは中庭にやってくると、なおはいるが、いつもは1番最初に来ているれいかがいない事に気付いた。
リョウガ「ん?青木はいないのか?」
なお「生徒会の仕事が忙しくて今日は生徒会室でお昼ご飯食べるんだってさ」
リョウガ「そうか、じゃあ今日は俺となおちゃんの2人だな」
なお「(ふた・・・り・・・)」
なお「生徒会の仕事が忙しくて今日は生徒会室でお昼ご飯食べるんだってさ」
リョウガ「そうか、じゃあ今日は俺となおちゃんの2人だな」
なお「(ふた・・・り・・・)」
爍何佑世鵜瓩箸いΩ斥佞思春期の女の子を心を刺激する。
でも「まだ話すようになって数週間しか経ってないし、あくまで友達なんだから」と
自分の心に語りかけて少し取り乱したように胸に抱えていた弁当箱を取り出した。
でも「まだ話すようになって数週間しか経ってないし、あくまで友達なんだから」と
自分の心に語りかけて少し取り乱したように胸に抱えていた弁当箱を取り出した。
なお「ほ、ほら!これ、約束してたお弁当だよ!食べよ?」
リョウガ「おお!サンキュー!手作りの弁当なんて楽しみ過ぎて朝飯が腹に入らなかったぜ」
なお「それはさすがに大袈裟じゃない?」
リョウガ「おお!サンキュー!手作りの弁当なんて楽しみ過ぎて朝飯が腹に入らなかったぜ」
なお「それはさすがに大袈裟じゃない?」
なおは予想以上のリョウガの喜びぶりに少し苦笑いだった。
しかしリョウガがなおの弁当を楽しみにしていたのも事実だった。
心を込めた・・・とまではわからないが、手作りの弁当を学校生活で食べてるなんて初めてなのだから。
リョウガはゆっくりと弁当の上蓋を開けた。
しかしリョウガがなおの弁当を楽しみにしていたのも事実だった。
心を込めた・・・とまではわからないが、手作りの弁当を学校生活で食べてるなんて初めてなのだから。
リョウガはゆっくりと弁当の上蓋を開けた。
リョウガ「こ、これは・・・」
上蓋を開けた弁当の中身は、ゆかりふりかけのご飯、唐揚げ、ネギを混ぜて焼いた卵焼き、
タコウインナー、口直しのイチゴなど、なおが言っていた「余った材料で作る」からは想像できない
くらい色鮮やかだった。ちゃんと材料を買ってきて作ってくれた事くらい誰でもわかった。
リョウガはそれにはあえて突っ込まない事にした。
箸を手に取ってリョウガは卵焼きを口に運んだ。なおは固唾を飲んでリアクションを待っている。
タコウインナー、口直しのイチゴなど、なおが言っていた「余った材料で作る」からは想像できない
くらい色鮮やかだった。ちゃんと材料を買ってきて作ってくれた事くらい誰でもわかった。
リョウガはそれにはあえて突っ込まない事にした。
箸を手に取ってリョウガは卵焼きを口に運んだ。なおは固唾を飲んでリアクションを待っている。
リョウガ「もぐもぐ・・・う、美味い!!」
なお「ホント!?よかったぁ、スーパーで『同い年の男の子ってどんな食べ物が好きなんだろう』て
一生懸命考えておかず考えたんだよーっ・・・あ・・・」
リョウガ「くくく・・・」
なお「ホント!?よかったぁ、スーパーで『同い年の男の子ってどんな食べ物が好きなんだろう』て
一生懸命考えておかず考えたんだよーっ・・・あ・・・」
リョウガ「くくく・・・」
なおは自分から「余った材料で作る」と言って実はとても気合いを入れてこの弁当を作っていた事を
思わず漏らしてしまった事に気付き、両手で口を抑えた。
それを見たリョウガは米粒を口の端にくっ付けたまま笑いを堪えている。
なおも自分の弁当を食べ始めていつも以上に話に花が咲いて、なおがある話題を持ち出した。
思わず漏らしてしまった事に気付き、両手で口を抑えた。
それを見たリョウガは米粒を口の端にくっ付けたまま笑いを堪えている。
なおも自分の弁当を食べ始めていつも以上に話に花が咲いて、なおがある話題を持ち出した。
なお「そういえばリョウガって何か部活やってるの?」
リョウガ「やってねーよ?なおちゃんは女子サッカー部だっけ。
俺も家に帰ってネットしてるだけじゃあ暇だから何かしたいとは思ってるけどね」
リョウガ「やってねーよ?なおちゃんは女子サッカー部だっけ。
俺も家に帰ってネットしてるだけじゃあ暇だから何かしたいとは思ってるけどね」
なおは「自分も何か始めたい」というリョウガの言葉に何かを閃いたようだ。
なお「じゃあ私の部活がない日の放課後に一緒に運動でもしない?楽しいよ、運動!」
リョウガ「そうだな・・・せっかくの何かを始める機会だし、やるか」
なお「部活がない日があったら教えるからね」
リョウガ「そうだな・・・せっかくの何かを始める機会だし、やるか」
なお「部活がない日があったら教えるからね」
手作り弁当の次は一緒に運動。リョウガの人生は以前より遥かに明るくなっていたのだった。
そして木漏れ日が照らす桜の木の影でれいかが2人の笑顔を見て満足そうに頷いていた。
「生徒会の仕事が忙しい」というのは作戦だったのかもしれない・・・。
そして木漏れ日が照らす桜の木の影でれいかが2人の笑顔を見て満足そうに頷いていた。
「生徒会の仕事が忙しい」というのは作戦だったのかもしれない・・・。