なお「池崎君おはよう!」
リョウガ「ああ、おはよ」
あれから数日が過ぎたが、なおはリョウガに話しかけてきてくれた。
女の子と話す事に慣れていないリョウガだから素っ気ない返事しかできなかったけど。
ある日、なおが驚きの提案を持ちかけてきたのだ。
女の子と話す事に慣れていないリョウガだから素っ気ない返事しかできなかったけど。
ある日、なおが驚きの提案を持ちかけてきたのだ。
なお「私の事、なおって読んでいいよ。友達にもそう呼ばれてるし」
リョウガ「・・・・・」
リョウガ「・・・・・」
リョウガは少しなおに意地悪してやろうと思って返事をした。
リョウガ「何で知り合ったばっかの異性が下の名前で呼び合わせなきゃいけないんだよ、気持ち悪い」
なお「ひどっ!!」
なお「ひどっ!!」
なおはあまりに冷たいリョウガの返事に驚愕して目を点していた。
成功だ、と思いリョウガはニヤリとは笑った。
成功だ、と思いリョウガはニヤリとは笑った。
リョウガ「・・・なーんて冗談だ。下の名前で呼び合う異性なんて恋人くらいだと
思ってたから驚いただけだよ。別に俺は構わねーぜ?」
なお「よかったぁ、池崎く・・・リョウガがそんな酷い事言わないって信じてたけどね」
リョウガ「俺はまだ『下の名前で呼んでいい』とは言ってないけどな。まぁ、いいけど」
思ってたから驚いただけだよ。別に俺は構わねーぜ?」
なお「よかったぁ、池崎く・・・リョウガがそんな酷い事言わないって信じてたけどね」
リョウガ「俺はまだ『下の名前で呼んでいい』とは言ってないけどな。まぁ、いいけど」
またわざと飛び出したリョウガの少し冷たい返事になおは苦笑いだった。
なおは両手を合わせてパンッと音を立てた。何を思い付いたようだ。
なおは両手を合わせてパンッと音を立てた。何を思い付いたようだ。
なお「そうだ!今日から私と一緒にお昼ご飯食べない?友達と一緒になるけどいい?」
リョウガ「いいぜ。青い空の下で、しかも友達?と飯を食ったらたぶん飯も美味いだろうしな」
なお「じゃあ昼休みになったら中庭でね」
リョウガ「いいぜ。青い空の下で、しかも友達?と飯を食ったらたぶん飯も美味いだろうしな」
なお「じゃあ昼休みになったら中庭でね」
話してる間に2人はいつの間にか教室に到着していた。
昼休みに中庭で落ち合う約束をしてそれぞれの席に座って1時間目の授業に必要な教科書とノートを取り出した。
昼休みに中庭で落ち合う約束をしてそれぞれの席に座って1時間目の授業に必要な教科書とノートを取り出した。
・
・・
・・・
・・
・・・
リョウガは午前中の授業を適当に受けて昼休みになった。
授業中は昼休みに「なおとどんな事を話そうか・・・いやただ飯を一緒に食うだけだ!
細かく考えるな!いやでもなぁ」と同じ事を繰り返して葛藤していた。
授業中に頭を抱えて考えていたのを見た周りのクラスメイトが白い目で見ていたのは彼は全然気付いていない。
リョウガは鞄からコンビニで買ったやきそばパンと牛乳を取り出して中庭へ向かった。
途中で男からしたら小さめに見える弁当箱を持ったなおを見つけて
そこに着く前に並んで話しながら中庭に歩いていった。
授業中は昼休みに「なおとどんな事を話そうか・・・いやただ飯を一緒に食うだけだ!
細かく考えるな!いやでもなぁ」と同じ事を繰り返して葛藤していた。
授業中に頭を抱えて考えていたのを見た周りのクラスメイトが白い目で見ていたのは彼は全然気付いていない。
リョウガは鞄からコンビニで買ったやきそばパンと牛乳を取り出して中庭へ向かった。
途中で男からしたら小さめに見える弁当箱を持ったなおを見つけて
そこに着く前に並んで話しながら中庭に歩いていった。
???「あ、なお・・・とお友達さんですね?」
2人が中庭に着くと元気ななおとは正反対な印象を受けるロングヘアーの少女がベンチに座って待っていた。
なお「この子が朝に言ってた友達の青木れいかだよ」
リョウガ「池崎リョウガっす。よろしくーっ」
れいか「こちらこそ初めまして。青木れいかと申します」
リョウガ「池崎リョウガっす。よろしくーっ」
れいか「こちらこそ初めまして。青木れいかと申します」
れいかの同い年への敬語の言葉遣いにリョウガは驚いた。
「誰にでも敬語を使うアニメキャラみたいな人が実際にいるんだなぁ」と。
「誰にでも敬語を使うアニメキャラみたいな人が実際にいるんだなぁ」と。
なお「じゃあ、ご飯にしようか」
リョウガ「おう」
なお「え?リョウガの昼ご飯それだけ?」
リョウガ「おう」
なお「え?リョウガの昼ご飯それだけ?」
なおはリョウガが袋から取り出した昼食を見て言った。
リョウガ「俺、親が弁当作ってくれない関係だし俺自身も料理下手だから
登校する時にコンビニで昼飯買ってるんだよ。今日は適当にやきそばパン」
登校する時にコンビニで昼飯買ってるんだよ。今日は適当にやきそばパン」
その後は詳しくはわからないが親と険悪な関係になって過ごしているリョウガを気の毒だと思ったのか
なおもれいかも少し暗い表情、そして無言で自分の弁当を食べていた。
リョウガも2人にに申し訳ないと思っていた。
「せっかく誘ってくれたのにこんな雰囲気にしてしまった」と。自分が情けなかった。
自分のやきそばパンと違って2人の弁当は色鮮やかだった。
タコさんウインナーやブロッコリーも入っていて食べていれば楽しい気持ちになれるだろう。
彼女達の弁当も母親が朝早くに起きて作っているのだろうか。
そんな暗い沈黙を破ったのは、なおだった。
なおもれいかも少し暗い表情、そして無言で自分の弁当を食べていた。
リョウガも2人にに申し訳ないと思っていた。
「せっかく誘ってくれたのにこんな雰囲気にしてしまった」と。自分が情けなかった。
自分のやきそばパンと違って2人の弁当は色鮮やかだった。
タコさんウインナーやブロッコリーも入っていて食べていれば楽しい気持ちになれるだろう。
彼女達の弁当も母親が朝早くに起きて作っているのだろうか。
そんな暗い沈黙を破ったのは、なおだった。
なお「ねぇリョウガ。よかったら私がお弁当作ってきてあげるよ?」
リョウガ「え!?マジで!?・・・って、いやいや問題児から助けてくれたり
昼飯にも誘ってくれたりしてくれてるのに弁当まで作ってもらうなんてさすがにそこまで世話になれねーよ」
リョウガ「え!?マジで!?・・・って、いやいや問題児から助けてくれたり
昼飯にも誘ってくれたりしてくれてるのに弁当まで作ってもらうなんてさすがにそこまで世話になれねーよ」
一瞬、歓喜の声がもろに出てしまったのに自分を恥じた。
そもそもいつの間にか女の子に世話になりっぱなしな自分が情けなかった。
そもそもいつの間にか女の子に世話になりっぱなしな自分が情けなかった。
なお「別にいいよ?気にしないで。私達だけ美味しいお弁当食べて
リョウガはコンビニで買ったパンを食べてるなんて可哀そうでこっちまで悲しいもん」
れいか「そうです。ここはなおに1つ甘えてみてはどうでしょう。リョウガさん」
リョウガはコンビニで買ったパンを食べてるなんて可哀そうでこっちまで悲しいもん」
れいか「そうです。ここはなおに1つ甘えてみてはどうでしょう。リョウガさん」
あくまで2人は笑顔で自分に優しく接してくれている。少し前までは考えられない状況だった。
そんな2人に暗い気持ちになってほしくなかったし「気にしないでいい」と言われたので
れいかの言う通り、リョウガはなおに少し甘えてみる事してみた。
そんな2人に暗い気持ちになってほしくなかったし「気にしないでいい」と言われたので
れいかの言う通り、リョウガはなおに少し甘えてみる事してみた。
リョウガ「じゃあ・・・お言葉に甘えて作ってもらっちゃおうかしら」
なお「よし!待ってたよその返事!冷蔵庫に残った食材でよければだけど」
リョウガ「全然OK。楽しみです」
なお「よし!待ってたよその返事!冷蔵庫に残った食材でよければだけど」
リョウガ「全然OK。楽しみです」