???「変な夢見たな・・・ふぁぁぁ~、まだ眠い」
七色ヶ丘というあまりにも派手そうな地名の町で1人の男が眠りから目覚めた。
彼の名は池崎リョウガ14歳。性格は基本的に暗くて学校では無口。家ではやる事もないし
学校で出された課題を済ませてネットサーフィンをする毎日を送っている。
最近の中学生としては極めて普通な生活だと自分では思っているらしい。
適当に朝食を食べて家を出る。今日も特に面白みのない学校生活が始まるのだ。
彼の名は池崎リョウガ14歳。性格は基本的に暗くて学校では無口。家ではやる事もないし
学校で出された課題を済ませてネットサーフィンをする毎日を送っている。
最近の中学生としては極めて普通な生活だと自分では思っているらしい。
適当に朝食を食べて家を出る。今日も特に面白みのない学校生活が始まるのだ。
教師「この問題は誰に解いてもらおうか・・・青木、やってみろ」
れいか「
れいか「
教師が生徒会副会長の青木れいかを指して問題を出している。れいかは難なく問題を正解してみせた。
さすが生徒会の人間だ。リョウガは成績は普通で勉強は好きではない、むしろ嫌いな方だった。
さすが生徒会の人間だ。リョウガは成績は普通で勉強は好きではない、むしろ嫌いな方だった。
リョウガ「(英語なんて外国で暮らしたりとかしないと役に立たないし使わないだろ)」
という小学生の愚痴のような発想をして授業を過ごしていた。
面倒でも教師に目を付けられたくないからノートはしっかり書いたけど。
午前の授業が終わり昼休みなった。リョウガはオ○ジン弁当で買った唐揚げ弁当の
唐揚げにタルタルソースをかけて食べていた。やはり白いご飯と唐揚げは合う。
面倒でも教師に目を付けられたくないからノートはしっかり書いたけど。
午前の授業が終わり昼休みなった。リョウガはオ○ジン弁当で買った唐揚げ弁当の
唐揚げにタルタルソースをかけて食べていた。やはり白いご飯と唐揚げは合う。
先輩A「おいお前、そこどけよ」
リョウガ「・・・?」
リョウガ「・・・?」
目の前から聞こえた声に気付いて顔を上げると、そこには先輩の3年生が2人立っていた。
人が昼食を食べてる途中なのに「どけ」とはどーいう事なのか。
人が昼食を食べてる途中なのに「どけ」とはどーいう事なのか。
リョウガ「今、昼飯食べてる途中なんですけど」
先輩B「俺達はいつもここで飯食ってんだよ。で、来てみたらお前が1人で
寂しそうに弁当を食ってたわけだ。ここは俺達の場所だからどけよ」
リョウガ「・・・・・」
先輩B「俺達はいつもここで飯食ってんだよ。で、来てみたらお前が1人で
寂しそうに弁当を食ってたわけだ。ここは俺達の場所だからどけよ」
リョウガ「・・・・・」
リョウガは呆れて言葉も出なかった。いつからここはこいつらの所有する土地になったのだろうか。
それに「1人で寂しそうに」という発言に少し腹も立っていた。気にしている事なのに。
リョウガはあえて無視して唐揚げを口に放り込んで噛み締めた。
先輩が怒ったようでリョウガの制服の胸ぐらを掴む。
それに「1人で寂しそうに」という発言に少し腹も立っていた。気にしている事なのに。
リョウガはあえて無視して唐揚げを口に放り込んで噛み締めた。
先輩が怒ったようでリョウガの制服の胸ぐらを掴む。
先輩A「おいおい無視かよ・・・先輩の言う事聞けよな、このボッチ!」
リョウガ「俺がボッチかはどうでもいいけど、少なくともこの中庭はあんた達の所有する土地ではないですよね」
先輩A「何だと?痛い目に遭わせねぇとわかんねーみたいだな!」
リョウガ「俺がボッチかはどうでもいいけど、少なくともこの中庭はあんた達の所有する土地ではないですよね」
先輩A「何だと?痛い目に遭わせねぇとわかんねーみたいだな!」
リョウガには作戦があった。ここで相手が我慢できずに自分を
殴ったりしてくれれば自分は完全に被害者になる。堂々とこいつらを問題児にできるのだ。
殴ったりしてくれれば自分は完全に被害者になる。堂々とこいつらを問題児にできるのだ。
???「いい加減にしなさいあんた達!!!!」
突然横から聞こえた大きな声に先輩2人もリョウガも思わず振り返る。背が高めの女生徒だった。
リョウガ「緑川・・・なお?」
彼女の名前は緑川なお。スポーツも万能で思った事ははっきりと発言する女の子だ。
リョウガのクラスメイトでもある。曲がった事が大嫌いななおはこの状況を放っておけなかったのだろう。
リョウガのクラスメイトでもある。曲がった事が大嫌いななおはこの状況を放っておけなかったのだろう。
なお「いくら先輩でも先にご飯を食べている人の場所を横取りするのはおかしいと思います!
池崎君が言う通り、中庭はあなた達だけの場所じゃありません。みんなが楽しく過ごす為の場所です。
先輩達の言ってる事は・・・少し筋が通っていないと思います!」
先輩A「チッ・・・わかったよ。ったく」
先輩B「なんか白けたわ。あばよ」
池崎君が言う通り、中庭はあなた達だけの場所じゃありません。みんなが楽しく過ごす為の場所です。
先輩達の言ってる事は・・・少し筋が通っていないと思います!」
先輩A「チッ・・・わかったよ。ったく」
先輩B「なんか白けたわ。あばよ」
正論すぎる正論を後輩に言われて悔しかったのか、先輩2人は捨て台詞を吐いて去っていった。
その場にはリョウガとなおだけが残った。
その場にはリョウガとなおだけが残った。
なお「大丈夫だった?嫌だったらしっかり断らないと」
リョウガ「助けてくれたのはありがたいけど、俺にも作戦があったんだよ」
なお「作戦?」
リョウガ「あいつらが怒って俺を殴って怪我でもさせれば俺は完全に被害者になる。
小学校で教わらなかったか?『相手が喧嘩の原因でも殴り返したら同罪』ってさ」
なお「なるほど・・・でも小学校の教育理論が中学でも通用するのかなぁ?」
リョウガ「そ、それもそうだな・・・」
リョウガ「助けてくれたのはありがたいけど、俺にも作戦があったんだよ」
なお「作戦?」
リョウガ「あいつらが怒って俺を殴って怪我でもさせれば俺は完全に被害者になる。
小学校で教わらなかったか?『相手が喧嘩の原因でも殴り返したら同罪』ってさ」
なお「なるほど・・・でも小学校の教育理論が中学でも通用するのかなぁ?」
リョウガ「そ、それもそうだな・・・」
リョウガのハッとしたリアクションになおはクスクスと笑った。リョウガも僅かだが口元に笑みがあった。
なお「まぁ、困った事があったいつでも相談してよ。力になってあげられると思うから」
リョウガ「ああ、気が向いたらな」
リョウガ「ああ、気が向いたらな」
リョウガはなおと会話しながら今朝見た夢の内容を思い出していた。
真っ白な世界の中を歩く2人の人間・・・その片方は女の子でポニーテールで
眩しくてよく見えなかったがシルエットの姿はなおにそっくりだった。
その隣を歩くもう1つのシルエットが自分ではないか?という気が何故かするリョウガだった。
真っ白な世界の中を歩く2人の人間・・・その片方は女の子でポニーテールで
眩しくてよく見えなかったがシルエットの姿はなおにそっくりだった。
その隣を歩くもう1つのシルエットが自分ではないか?という気が何故かするリョウガだった。